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パスチャライズド牛乳はいつも飲んでいる牛乳より、「薄く」感じるのですが? |
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パスチャライズド牛乳(以下「パス乳」と表記)は安全のために必要最小限の加熱処理をした牛乳です。一般に市販されている130℃2秒間殺菌の牛乳のような「焦げ臭」がほとんどなく、生乳により近い風味がします。たんぱく質の焦げた味を「風味の濃さ」と思っている方が多いので、パス乳を飲むと「薄く」感じるようです。
パス乳で牛乳本来の自然な風味をお楽しみ下さい。
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パスチャライズド牛乳を温めて飲むのはダメですか? |
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そんなことはありません。もちろん、新鮮なパス乳を沸騰するほど加熱してしまうのはもったいないかもしれません。でも、なべや電子レンジなどで、適温に温めて(60℃前後)飲むのはぜんぜん問題ありません。冷たい牛乳を一気に飲むより、少し温めた方がお腹に優しいくらいです。いやな臭いがないので、ホットミルクがおいしいのもパス乳の特徴です。
珈琲や紅茶と合わせても美味しさは格別です。
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牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまうので牛乳を避けていますが・・・ |
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お腹がゴロゴロするのは、牛乳に含まれる「乳糖」が原因だと言われます。乳糖はミルクにしかない糖質で、離乳期を過ぎると乳糖を分解する酵素が減少してきます。消化されずに大腸に到達した乳糖が腸を刺激し、腹痛や下痢を起こす場合があります。
人により症状も感度も違いますので一概には言えませんが、冷たい牛乳よりも少し温めた牛乳のほうが症状は出にくいようです。それを少しずつ、様子を見ながら毎日飲む習慣をつけることで、大丈夫になることもあります。パス乳には牛乳のいやな臭いがないので、温めても美味しく飲めます。牛乳がいやでなければ是非試して頂きたいと思います。
でも、やっぱり牛乳は苦手と言うのであれば、ヨーグルトやチーズなどの乳製品はいかかでしょう。ヨーグルトは乳糖の一部が乳酸菌で分解されていますし、チーズは乳糖がほとんど含まれないので、安心して召し上がれます。
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一般の牛乳と比べて「賞味期限」が短いのは何故ですか?
また「消費期限」と書いてあるのは何故ですか? |
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業界団体の指導で、低温殺菌牛乳等のパス乳は「消費期限」、130℃2秒間殺菌(滅菌)の牛乳は「賞味期限」と表示することになっています。また、保存温度が10℃以下とするよう指導されている関係で、10℃を基準に保存試験を実施し、消費期限を設定しています。現在は製造日から6日間となっています。
「消費期限」の本来の意味では、期限を過ぎたものは食べられないことになります。ただ、牛乳の保存性は流通時や家庭での温度管理によって大きく変わります。生活クラブではパス乳の特性上、温度管理には万全の注意を払って配達しています。基本は5℃以下です。それをすぐに冷蔵庫に保管し、適正に管理されていれば、消費期限を過ぎてもすぐに飲めなくなる訳ではありません。
いつまで飲めるかは明示できませんが、風味などを見ながら判断していただくのがよいと思います。
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キャップに印字してあるアルファベットの記号は何ですか? |
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牛乳のふたの暗号を解読してみましょう! →こちらから
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超軽量牛乳びんは、ほんとうにガラスで出来ているのですか? |
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もちろん、グリーンシステムのRびんと同じソーダガラスでできています。
びんの外側表面のみ、ウレタン樹脂でコーティングしています。そのため牛乳と直接接触するのは、Rびんと同じソーダガラスです。食品容器として最も安全で、他の臭いも移らず、中身の品質を損なわないガラスびん。環境にやさしいリユースは、組合員の利用から始まります。
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超軽量びんって何ですか? |
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「超軽量」には、理由があります。一般市場では、「軽量びん」として、たくさんのびんが販売されています。ところが、これらのびんは軽量といっても約400g(900ml)もあります。生活クラブの超軽量びんは、はるかに軽い280gです。
また、「超軽量びん」には基準があり、びんの容量と質量の関係で、ある一定の値未満のガラスびんをいいます。容量900mlで、重量280gの牛乳びんは、「超軽量びん」に該当します。
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ビンが白く変色しているのですが安全性に問題はありませんか? |
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問題ありません。白くなっているのは超軽量ビンの強度を保つために外側をコーティングしているウレタン樹脂です。長く使用しているうちに白くなったり、はがれたりしてきますが、ビンの内側には影響しませんので安心してお飲み下さい。
工場で検ビンするときに白化の程度を見ながらひどいビンについては再生処理にまわしています。
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飲み終わったびんの洗浄はどうするのですか? |
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牛乳成分中に含まれるタンパク質や脂肪は乾くと落ちづらくなります。牛乳工場でもびん洗浄は必ず行いますが、家庭での一次洗浄を前提に洗浄剤やその濃度を可能な限り低減化して洗浄を行っています。ですから、飲み終わったら直ちにびんを洗ってください。
洗い方は、ブラシを使わずに水ですすぎ洗いをして下さるだけで結構です。もし、牛乳の固まりなどが残るようでしたら、ぬるま湯ですすぐときれいに落ちます。
※ 熱湯を使うと汚れがこびりついてしまい逆効果なので、必ずぬるま湯でお願いします。
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プラスチックのキャップは安全ですか? |
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もちろん安全です。牛乳に直接接触するプラスチックキャップの材質は、低密度ポリエチレン(LDPE)で、紙パックの内面コーティング材と同様、乳等省令に定められている無添加のポリエチレンが使用されています。
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軽くなったのはいいのですが、強度は大丈夫ですか? |
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従来のリターナブルびんに比べれば、約40%も軽くなっています。はじめて手にすると本当に大丈夫か心配になりますが、もちろん大丈夫です。
超軽量びんは、グリーンシステムのRびんと同じ強度を前提に設計しました。ところが、樹脂コーティングすることにより、びんの外表面にこまかいキズがほとんど付きません。そのため、繰り返し使用してもほとんど強度が劣化せず、長期間の再使用が可能です。
ただし、口と底の部分はコーティングがありません。特に口の部分をぶつけないよう、細心の注意をお願いします。
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牛乳の容量は、きっちり900ml入っているのですか? |
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もちろんです。紙パックに比べると、中身がしっかり見えるガラスびんですから、少しでも容量が違うと、牛乳の入る高さ(入味線といいます)が違うのですぐに分かります。これについて、工場では牛乳900mlを重量で管理して充填しますので、きっちり900ml入っています。
ただし、ガラスびんはプラスチックのような成形品ではないので、びん重量についての許容差が、JIS(日本工業規格)で公定されています。これは、超軽量牛乳びんだけでなく、グリーンシステムのRびんにも認められています。
従って、牛乳の容量は900mlで一定なのですが、ガラスびんの重量によっては、ほんの少し、入味線の高さが違うこと(数mm程度)があります。これは、ガラスびんの重量による許容範囲であり、事故品ではありません。
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プレーンヨーグルトの乳酸菌の種類は何ですか。 |
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「ストレプトコッカス・サーモフィラス」と「ラクトバチルス・ブルガリカス」の2種混合菌を使用しています。いわゆるブルガリア菌とサーモフィラス菌で、ヨーグルトでは一般的な乳酸菌です。
製造元はデンマークのクリスチャンハンセン社で「CH-1」と呼ばれる製品を使用しています。
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プレーンヨーグルトが市販のものより酸味が強いのは何故ですか? |
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たしかに、市場のプレーンヨーグルトでは酸味を抑えたマイルドな風味のものが多くなっているようです。当社で使用している乳酸菌(CH-1)は昔から使用されている標準的なヨーグルト用乳酸菌ですが、今となっては一番酸味の強いタイプに入ります。
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プレーンヨーグルトの原材料に「脱脂粉乳」とありますが、何のために入れているのですか? |
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脱脂粉乳をミックスの原材料として使用している訳ではありません。ミックスは生乳と脱脂濃縮乳(※)を1:1で調整して作ります。そこに乳酸菌をラインから添加しています。その乳酸菌を調整するのに脱脂粉乳を使用しているのです。10%の脱脂粉乳使用の還元乳で培養した乳酸菌を2.2%製品に添加しますので、0.2%程度の脱脂粉乳が製品に使用されていることになります。
※「脱脂濃縮乳」:生乳から分離した「脱脂乳」を逆浸透膜(RO膜)という特殊な膜を使い、水分を取り除き濃縮したもの。
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加糖ヨーグルトの「たっぷり」「さっぱり」の違いは何ですか? |
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現在、生活クラブのライブリーでは加糖ヨーグルトを「牛乳たっぷり」と「味わいさっぱり」のそれぞれ特徴のある2品種を毎週交互に取り組んでいます。
「牛乳たっぷり」は組合員の意見を聞きながら「子供に食べさせたいヨーグルト」をコンセプトに開発しました。クリームを添加したミックスに素精糖で甘味をつけました。
「味わいさっぱり」は健康志向の強い、若い組合員をターゲットに、低糖・低脂肪タイプとして企画したものです。
どちらもビフィズス菌BB-12を配合した「※プロバイオティクス」仕様の乳酸菌を使用しています。
※プロバイオティクス(probiotics):摂取することで、生きて腸まで到達し、腸内細菌叢を改善し、ヒトの健康に寄与する微生物をさします。
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バニラアイスが好きなのですが、冷凍庫から出すときは固くてスプーンも入らないほどですが、溶け始めると早く溶けてしまいます。何故でしょうか? |
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市販のアイスクリーム類の多くには「安定剤・乳化剤」の添加物を使用するのが普通です。少ない乳脂肪分や植物性脂肪分でも、たくさんの空気を混入させることが出来ます。当社の基本的なカップアイスにはこの安定剤・乳化剤を使用していません。そのため、空気の混入率が30%程度しか入らず、組織が固めになってしまいます。
その代わり、濃厚な成分の割にさっぱりとした食べやすい風味のアイスクリームになります。
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賞味期限表示がありませんが、何故ですか? |
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アイスクリーム類は賞味期限表示を免除されています。製品は通常-30℃前後で倉庫に保管されます。お店や家庭でも-18℃以下の保存をお願いしていますので、食中毒などの危害の可能性がないというのが理由です。
(組合員の皆様へ)当社でも製造年月日の表示はありませんが、外箱に記号を表示し、製造日が分かるように管理しています。もし、何か不都合があった場合は外箱の記号を控えていただき、最寄の生活クラブのセンターまでお問い合わせ下さい。
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ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いは何ですか? |
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国際的に「チーズ」といえば普通は「ナチュラルチーズ」のことをいいます。「プロセスチーズ」とは主にゴーダやチェダーなどのナチュラルチーズを粉砕し、乳化剤を加えて熱で溶かして作る加工品(Processed cheese)です。ナチュラルチーズと違い、乳酸菌やカビなどの微生物は死滅しており、酵素なども破壊されているので、それ以上熟成・変化はしません。
日本のチーズ普及期にはプロセスチーズが主流でしたが、現在では様々なナチュラルチーズを日本の消費者も楽しむようになりました。
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「房総のさけるチーズ」の賞味期限が短いのは何故ですか? また賞味期限が切れたチーズは食べられませんか? |
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現在の賞味期限の表示は「房総のさけるチーズ」で14日間、「房総のかおるチーズ」で60日間としています。特に「房総のさけるチーズ」の賞味期限が短いのですが、これは「さける」特性が変化しやすいためです。最初は細かく糸のように「さける」のですが、包装し冷蔵庫で保管しているうちに、徐々に熟成が進み、細かくさけなくなります。なので「さける特性が保持される期限」として表示しており、食べられるかどうかとは別の意味になります。
固めのチーズの場合、乾燥させたりカビが生えたりしなければ数ヶ月は日持ちします。チーズの状態をみて、組織や風味が良好であれば食べても問題ありません。
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さけるチーズはどうして「さける」ようになるのですか? |
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これはイタリア原産のモッツァレラチーズを細く伸ばして作ります。なぜ繊維が出来るかといえば、カゼインと呼ばれるたんぱく質の、カルシウムとの結合状態をうまく利用して作ります。カードと呼ばれる出来立てのチーズをpH5.2前後まで発酵させると、カゼイン中のカルシウムが一部溶け出します。そのカードをお湯で温めてから練ると、何とお餅のように変化するのです。
これをちぎったのがモッツァレラチーズで、さけるチーズはこれを細く伸ばしたものというわけです。
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生活クラブは、“なぜ”北海道の牛乳でないの? |
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遠くの北海道ではなく、すぐ近くに生産者がいることのメリットを大事にしたいからです。組合員が気軽に牧場を見学でき、生産者の努力も牛の可愛らしさも実感することが出来ます。牛と触れ合うことは、言葉では伝わりづらい牛乳の価値の高さを、実感をもって伝えてくれます。
また、パス乳を安心して作るためにも、近場の新鮮な生乳が何より大切です。北海道でパス乳を産地パックして運ぶことも不可能ではありませんが、高い運賃を負担しなくてはなりません。都市近郊酪農にパス乳のための生乳を供給してもらう仕組みを作ることが、とても大切な“基本”と考えています。
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新生酪農の乳製品はどこで買えるの? |
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当社の母体である「生活クラブ生協」に加入していただくと購入できます。
また、千葉県にある直売所でも販売しております。
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